治療内容について
PRP療法とはどのような治療ですか?
患者さんご自身の血液から血小板を濃縮して取り出し、痛みのある部位に注射する治療法です。血小板に含まれる成長因子が、損傷した組織の修復を促します。ご自身の血液を使用するため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低いとされています。
PFC-FD™2.0とはどのような治療ですか?
PFC-FD™2.0は、血液から抽出した成長因子を濃縮し、フリーズドライ加工したものを患部に注射する治療法です。PRP療法と同様にご自身の血液を使用しますが、専門施設での加工を行うため成長因子の濃度が高く、品質も安定しているのが特徴です。注射後の痛みも、PRP療法より抑えられます。
ヒアルロン酸注射との違いは何ですか?
ヒアルロン酸注射は関節の潤滑を改善して痛みを和らげる治療で、効果は一時的です。一方、PFC-FD™2.0は組織そのものの修復を促すため、効果が長く続く傾向があります。当院では、まずヒアルロン酸注射から始めて、改善が見られない場合にPFC-FD™2.0をご提案しています。
PRP療法とPFC-FD™2.0では、どちらのほうが効果がありますか?
一概にどちらが優れているというものではなく、それぞれに特徴があり、症状や治療部位によって適性が異なります。
一般的に、変形性膝関節症などの関節内の疾患に対しては、PFC-FD™2.0のほうが痛みの改善度合いが高いという報告があります。PFC-FD™2.0は成長因子の濃度が高く、厚生労働省認可の専門施設で加工されるため、品質が安定しているのも特徴です。
一方、PRP療法は採血当日に治療が完了するため、すぐに治療を始めたい方に向いています。
治療の流れ
治療時間はどのくらいですか?
PRP療法は、採血から注射まで約30~40分で完了します。入院の必要はなく、治療当日にお帰りいただけます。
PFC-FD™2.0は、初回に採血を行い、専門施設での加工に約3週間かかります。完成後に改めてご来院いただき、注射を行います。
注射は痛いですか?
通常の注射と同程度の痛みです。麻酔は通常必要ありませんが、痛みに敏感な方には局所麻酔を使用することも可能です。なお、PFC-FD™2.0はPRP療法と比較して、注射後の痛みが少ない傾向があります。
仕事を休む必要はありますか?
基本的にお仕事を休んでいただく必要はありません。PRP療法は注射による治療ですので、入院も不要で、治療当日からほぼ普段通りの生活を送っていただけます。ただし、お仕事の内容によって注意点が異なりますので、詳しくは診察時にご相談ください。
効果について
効果はいつ頃から現れますか?
組織の修復には時間がかかるため、注射直後に痛みがなくなるわけではありません。個人差はありますが、注射後1~3か月程度で効果を実感される方が多いです。
何回くらい治療が必要ですか?
1回の注射で症状が落ち着く方もいれば、3~4回繰り返すことで徐々に改善する方もいらっしゃいます。症状の程度や経過を見ながら、追加治療が必要かどうかを判断します。
効果はどのくらい持続しますか?
個人差がありますが、数か月から数年にわたって効果が持続する方もいらっしゃいます。リハビリや体重管理と組み合わせることで、効果をより長く維持しやすくなります。
他院で手術を勧められましたが、PRP療法で対応できますか?
変形の程度によっては、PRP療法で手術を回避できる場合もあれば、手術の時期を先延ばしにできる場合もあります。「手術の前に他の方法を試したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
費用について
保険は適用されますか?
PRP療法・PFC-FD™2.0ともに自費診療となります。健康保険は適用されません。
費用はいくらですか?
| 治療法 | 部位 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| PRP療法 | 関節(膝・肩・肘など) | 176,000円 |
| PRP療法 | 筋肉・腱・靭帯 | 88,000円 |
| PFC-FD™2.0 | ― | 198,000円 |
※いずれも自費診療となります
※別途、診察料(1,100円)がかかります
対象者について
年齢制限はありますか?
特に年齢制限は設けておりませんが、当院では高校生以上の方(16歳以上)を対象として治療を実施しています。
持病があっても受けられますか?
基本的にどなたでも受けていただけます。ただし、血液に関する疾患がある方は事前にご相談ください。診察時に既往歴や服用中の薬についてお伺いし、治療が可能かどうかを判断いたします。
PFC-FD™2.0で感染症検査が陽性だった場合はどうなりますか?
感染症検査(HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HTLV-1)で陽性反応が出た場合は、安全上の理由からPFC-FD™2.0を受けることができません。その場合、感染症検査料(14,300円)のみご負担いただきます。
なお、PRP療法は院内で血液を処理するため、感染症検査が不要です。PFC-FD™2.0を受けられない方でも、PRP療法ならご案内できる場合がありますので、ご相談ください。
治療後の生活について
リハビリは必要ですか?
PRP療法の効果を高めるためには、治療後のリハビリがとても大切です。筋力トレーニングや生活指導、体重管理などを並行して行うことで、治療の効果を最大化できます。当院では、理学療法士による個別のリハビリプログラムをご用意しています。
治療後、運動はいつから再開できますか?
注射部位や症状の程度にもよりますが、患部に過度な負担がかからない軽い運動であれば、注射後数日で再開できることもあります。激しいスポーツについては、医師と相談の上で段階的に再開してください。
治療後に気をつけることはありますか?
注射当日の入浴はお控えください。翌日からは入浴可能です。また、治療後1~2週間は患部に強い負荷をかける動作を避けてください。その他、気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。